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作家のことば<第二話>

漆芸家・鳥毛 清に聞く


art_products@japan

沈金という技法で独創的な漆芸作品を生み出し続けている
鳥毛清さん。

漆器の魅力や、作品制作の醍醐味、漆芸の未来などについて語っていただきました。

(プロフィール)
●鳥毛 清(東京都江東区在住)
1955年、石川県穴水町生まれ。石川県立輪島実業高校木材工芸科を卒業後、人間国宝前史雄氏に師事する。日本伝統漆芸展文化庁長官賞、日本伝統漆芸展東京都知事賞、高松宮記念賞などを受賞。現在、日本工芸会正会員(東日本支部幹事)、日本文化財漆協会会員(常任理事)、東京藝術大学非常勤講師を務める。


■沈金との出会い

「絵を描かせてくれる学校が輪島にできたというんで入学したら、輪島塗の後継者を育成するような学校で」。
こうして漆芸の世界に足を踏み入れることになった鳥毛さん。「本当は美大まで行きたかった。日本画がやりたくて」
現在、鳥毛さんは、輪島塗伝統の沈金という技法で画力を発揮している。
沈金とは、塗り重ねた漆の表面に沈金刀で絵を彫り込み、金粉を擦り込んで絵を浮かび上がらせる技法だ。

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■刃物で表現するやわらかさ
古道具屋で買い求めた漆器を手に取り、「これが名人芸。100年ほど前にこういうすばらしい沈金があったわけですよね。
今でも参考にするんだけど」と語る鳥毛さん。
曲がった部分の彫りは特に難しいという。
「沈金は刃物を使うんだけど、やわらかく表現する。
やわらかい毛を使う蒔絵は逆に固く描く。逆なんですよね」
彫りの瞬間は緊張する。
漆の塗りが良くないと、刃を当てた途端「あ、だめだ」と思うことも。
だから、最初の一刀は「とても怖い」のだという。

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■各地で進化した沈金
明治中期になると販売手法に長けた輪島が漆器の売り上げを伸ばしていく。
これに伴い、各地にあった沈金の技法は輪島のそれに変わっていった。
「下地に合わなかったのか、沖縄や秋田などは輪島の沈金刀が流行らなかった」と語りながら、様々な形状の沈金刀を取り出す鳥毛さん。
ミャンマーや中国のものもある。
「輪島の沈金刀が素晴らしいのは、引くだけでなく押しても使えること。点彫りができ、角度で太さも加減できる」
一本の沈金刀で様々な彫りができるようになるまでが大変。
教室など開くと、その練習の辛さでやめてしまう人も多いという。

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