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作家のことば<第三話>



漆芸家・鳥毛 清に聞く

art_products@japan

沈金という技法で独創的な漆芸作品を生み出し続けている鳥毛清さん。
漆器の魅力や、作品制作の醍醐味、漆芸の未来などについて語っていただきました。

(プロフィール)
●鳥毛 清(東京都江東区在住)
1955 年、石川県穴水町生まれ。石川県立輪島実業高校木材工芸科を卒業後、人間国宝前史雄氏に師事する。日本伝統漆芸展文化庁長官賞、日本伝統漆芸展東京都知事 賞、高松宮記念賞などを受賞。現在、日本工芸会正会員(東日本支部幹事)、日本文化財漆協会会員(常任理事)、東京藝術大学非常勤講師を務める。


■下絵がないゆえに発揮される集中力
鳥毛さんの作品は基本的に一点物。しかも下絵なしで彫りを進めるという。「昔は下絵通りに彫っていたけど、“作業”になってしまって退屈」。下絵なしで彫るのは結構スリリングなかわり、集中力が途切れないのだという。
漆芸の世界は効率のため早くから分業化が進み、彫師も図案通りのものを量産する。鳥毛さんもそういう修業はしたが、長く続けることはできなかった。「作家になりたいという思いが、小さなころから強過ぎた」鳥毛さんは独自の道を行き、現在に至っている。

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■同じ物を作るのは苦手
同じ物をもう一つ作ることがない鳥毛さん。もし作ったとしても「2回目はもっときれいにできちゃって、逆に迫力がなくなる」と語る。「気合が違うというか……最初の作品というのはちょっと無骨で間違いがあったとしても、やっぱりオーラがありますね」
まるで細密画のような作品の数々は、一回だけの本番という緊張感のなかで生み出されているのだ。

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■独自のモチーフ
うさぎの毛の質感まで感じられるかのような作品だが、2本のノミしか使われていない。「バックの荒い点彫りと、うさぎの腹と鼻はおんなじノミ。作品が1本のノミで仕上がるなんてこともありますよ」
そもそも、モチーフがいわゆる伝統工芸品とは一線を画している。「ヨーロッパの絵画のように写実的な表現。若い時には非難されたこともある」そうだ。「かわいいとか、やわらかいとか、きれいとか……外国人や子どもにも親しみを感じてもらえたら」と鳥毛さんは語る。

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